後継者探し準備が必要 松山で農業経営者セミナー
県農業法人経営者セミナーが18日、愛媛県松山市であり、香川県三木町で酪農を軸に観光農園やジェラート店経営などに取り組む広野牧場の広野正則さん(63)豊さん(37)親子が事業継承や6次産業化をテーマに講演した。
広野牧場は、非農家出身の正則さんが1979年に酪農経営を開始し、2001年に法人化。06年に豊さんが入社した。
農業界では後継者不足が深刻。豊さんは入社前、建設会社に勤めており、正則さんは「後継者は息子でなくても良かった。利益を上げる会社であれば、やりたいという人がいると思った」と振り返り、「農業をできなくなってから急に探そうと思っても難しい。後継者探しはじっくりと準備する必要がある」とアドバイスした。
セミナーは県農業法人協会や農林中央金庫高松支店などが毎年開催。経営者や金融機関関係者ら約50人が出席した。